竣工写真及び建築写真の撮影を依頼する際のカメラマンの選び方。

建築専門写真カメラマンで、建築知識が豊富なカメラマンであること。

弊社は、30年以上、建築専門カメラマンを続けており、その中で、様々な用途の建物や建材、設備を撮影してきました。そして、お客様である建築・建設業界の方々(営業マン、建築士、施工監理、建物オーナー様、運営会社、管理会社)とコミニュケーションを交わさせていただく中で、以下のような撮影が可能になりました。これらは、長年の経験によるもので、弊社の大きなノウハウ・スキルとなっております。

 

設計者様の意図を建物から逆算し、その意図を写真に反映させることが可能なこと。

例えば、弊社では [視線の抜け] [奥行きまたは高さ] [上下空間の繋がり] [隣接した空間の繋がり] [動線] [仕上げのテクスチャ] [照明効果] [アイストップ]を表現するように心がけております。

 

正面撮り or 斜め撮り、フルの引き or 僅かに寄り、明るく&コントラスト低め or 暗く&コントラスト高め、いずれの撮り方が良いか1カットずつ判断しながら撮影することが可能なこと。

例えば、“設計事務所様設計の建物の写真”や“建築専門紙に掲載する写真”や“高級やデザイナーズ”に魅せる場合は、「正面撮りを多め」「僅かに寄り」「暗く&コントラスト強め」で撮影することが多いです。住宅や賃貸住宅や民泊の場合は、「斜め撮りを多め」「フルの引き」「明るく&コントラスト弱め」で撮影することが多いです。また、クリニックや事務所や物販店は明るく、色味も白に寄せた色味で撮影するようにしています。(クリニックは、清潔感重視、物販は商品が色被りしないためです)
ホテルや飲食店は、施設のグレードにより、どちらに寄せるかを十分に配慮する必要があります。

 

写真の使用目的に応じた撮影が出来るカメラマン

前述の内容に似ておりますが、建物の用途やテイストとは別に、写真の使用目的を考慮して撮影することも必要です。
おおまかに分類しますと、以下のような種類があります。

  • 建築雑誌掲載等作品性重視の場合、暗め、正面撮り主体のシリアスな撮影
  • 販促や集客重視の場合、“広く”“明るく” 撮影。
  • ホテル・旅館や飲食店の場合、雰囲気を重視したイメージ的な撮影。

 

現場で垂直水平を合わすカメラマンなのか、撮影後に画像補正で垂直水平を合わすカメラマンか?

一眼レフがデジタルカメラとなった2000年くらいから、時間契約のカメラマンが増え、今ではほとんどのカメラマンがカット数契約でなく、時間契約となっています。時間契約のカメラマンで現場で完全に垂直水平を合わすカメラマンの場合、カメラ位置(アングル)を決めてからシャッターを切るまでにかなりの時間を要します。現場での垂直水平合わせは“おおよそ”で、画像補正にて垂直水平を整えてくれるカメラマンをお勧めます。目安として、1時間あたり20カット以上撮影できるカメラマンが良いと思います。
※弊社では、独自に製作したオリジナルの三脚を使用しており、現場でのある程度の垂直水平合わせが10秒ほどでで完了させることが可能です。 

 

能動的に、自主的に、撮影を進めることができるカメラマン

撮影現場に着いて、まず、太陽の方位はもちろん、建物全体の間取りの結びつき、視線の抜け、内外の意匠を確認し、即座に撮影の順番や撮影時間とカット数の配分が決め、その場でお客様に「こういった理由で、この順番で撮影します。〇〇の空間の撮影を重点に撮影します。」という話ができるカメラマンが良いです。決められた時間内で重要なカットにウェイトを置いた高効率な撮影してくれるからです。
撮影現場で、お客様に「どこから撮りましょうか?」と質問するカメラマンや、アングル事に撮り終わった写真をお客様に見せて確認を取るようなカメラマンは、建築写真撮影に不慣れなカメラマンかもしれません。
 

竣工写真・建築写真カメラマン選びのチェックポイント

以下のようなカメラマンをお勧めします。

  • 撮影等の価格がホームページに明示されていること。
  • 事務所を構えていること。(業として継続的におこなっている証)
  • 撮影金額の設定が、カット数でなく、時間制のカメラマン。
  • 順延のキャンセルが無料。(天候不良や工事の遅れを理解している)
  • 基本的な画像補正が無償。
  • 高度な画像補正(合成やCG画像作成含む)が可能。
  • フォトブックの制作が可能なこと。

<対応範囲に関すること>

  • 早朝、深夜の撮影が可能なこと。
  • 全国対応が可能なこと。
  • ドローン撮影が可能。
  • 360度撮影(静止画、動画)対応可能。
  • ジンバルやスタビライザーなどを用いたルームツアー撮影対応可能。
  • 4K動画も編集ができること。

弊社は全てに該当します。

 

建物が傷つかないように、三脚の足元及び服装に気を遣えるカメラマン。

三脚の脚拭きシートの持参はもちろん、ベルトをはじめ金属部が建物に接触することが無い服装選ぶことは、建築カメラマンでは常識です。