民泊/ホテルの撮影が増えています。

インバウンド急増に伴い、ホテル/民泊の撮影の依頼が増えています。

インバウンドが急増し、宿泊施設の新規オープンおよびリニューアルが多くあります。
撮影も多く、頂戴しております。
ホテル/旅館を撮影する際に、弊社で注意/留意している点、お客様にお願いしている点をご紹介したいと思います。

基本は広く、明るく、清潔感があるように

まず、撮影時に気を付けている留意点として、限られたスペースで部屋を広く見せる工夫があります。
単純に俯瞰アングルにすることで、部屋全体のレイアウトがわかりやすく広く見えますが、雰囲気が出ない写真になりがちです。
和室(布団での就寝の空間)であれば、畳から高さ60㎝くらいの高さで水平アングルで撮影。できれば正面撮りが基本です。
洋室(ベッドでの就寝の部屋)であれば、床から80㎝くらいの高さで水平アングルで撮影が基本です。
広く撮影するためには、収納に体を入れたり、カメラを壁にべた付けしたりなどして、1㎝でも“引き”のアングルとなるように心がけています。

部屋はもちろん明るいほうが良いのですが、就寝空間のラインティングデザインを損なわないようにすることも重要です。弊社では部屋全体を明るく撮影した写真に加え、ライティングデザインがされている場合は、暗めの点光源の雰囲気重視の写真も撮影するようにしています。
あと、照明による建材への色被りの対応も必要です。補正時に的確に補正ができるよう、仕上げや家具の色を現場で十分確認しておく必要があります。また、補正時に完全に色被りを除去してしまうと違和感が出てしまいますので、“気持ち3割くらい色被りを残す”テクニックを使います。
明るく、色被り非常に少ない写真にすることで、“清潔感”のある客室を表現することができます。

どのような備品があるかの説明写真は・・

テレビやエアコンのリモコン、コップやケトル、アメニティーなど、“小物”は極力、写真に写らないようにして、インテリア空間の撮影をおこないます。
ただ、民泊などでは「どのような備品を備えているか」を表現したい場合がありますので、その場合は、備品だけを別途撮影します。“インテリアや空間を見せる”写真と、“備品を説明する”写真とを分けます。

部屋の繋がりも表現できるほうが良いです。

民泊では、トイレの位置や浴室の位置がわかるような写真が良いと思います。
もともと住宅だった建物を民泊に改装したもの多いため、稀にトイレや浴室洗面の空間がLDKに面していることがあります。家族で暮らす“住宅”であれば、許容できますが、友人・知人で宿泊する民泊の場合は、宿泊者にとってとても気になる点です。
トラブルにならぬよう、予めそれらの位置がわかるようなアングルで撮影することは、意外と大切です。